第18回神奈川国際芸術フェスティバル
「はじまり、はじまる。」
1933年神戸生まれ。
1960年代以降、現代音楽の作曲家として国際的にも高い評価を受けつづけている。エリザベス・クーリッジ賞、尾高賞4回、フランス文化勲章、旭日小綬章受章、 サントリー音楽賞など受賞多数。 2000年4月より財団法人(2010年4月より公益財団法人)神奈川芸術文化財団 芸術総監督。 2008年文化功労者選出。
1994年より始まった神奈川国際芸術フェスティバルも、第18回目を迎える運びとなりました。これも劇場へ足を運んでくださる皆様のご支援あってのことと、御礼申し上げます。
今回のフェスティバルは、演劇を中心に据えた神奈川芸術劇場〈KAAT〉の開館を記念し、神奈川芸術劇場、神奈川県民ホール、神奈川県立音楽堂の三館で、新春1月に開幕いたします。神奈川県立音楽堂、神奈川県民ホールは、半世紀にわたり音楽、舞台芸術の文化振興を神奈川の地で担ってきた伝統あるホール。そして神奈川芸術劇場は、若く柔軟なビジョンと情熱に溢れる演出家、宮本亜門氏を芸術監督に迎え、日本有数の舞台機構を備えた創造型劇場です。この三館で、これまでよりいっそう多彩で幅広いジャンルの舞台芸術をお楽しみいただきたいと思います。
全11演目69公演に及ぶ今回のフェスティバルでは、共同制作オペラ『アイーダ』や、藤岡幸夫指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団による『クラシックな休日を♪ in 音楽堂』など、定番として皆様に親しまれている公演に加え、神奈川芸術劇場杮落とし公演『金閣寺』で幕を開ける、神奈川芸術劇場の「NIPPON文学シリーズ」、『音楽堂で聴く雅楽』、神奈川県民ホール小ホールでの『千年の響き』等、「日本」をキーワードに、新しい舞台の表現を探る試みにご注目いただけると思います。
今年のフェスティバルのテーマ「はじまり、はじまる。」に相応しい、今まで以上に新鮮な驚きと発見に満ちた感動、舞台を通して未来を展望する喜びを皆様に感じていただければ幸いです。
公益財団法人神奈川芸術文化財団
