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佐藤 美枝子

 武蔵野音楽大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第9期生修了後、ローマに留学。高校在学中より大分県高等学校音楽コンクールをはじめとする数々のコンクールに入賞。オペラ歌手育成部修了後、第10回飯塚新人音楽コンクール第1位。1994年第30回日伊声楽コンコルソ第2位、95年藤沢オペラコンクール第3位、第64回日本音楽コンクール声楽部門第1位、同時に増沢賞、海外派遣特別賞受賞。五島記念文化財団の奨学生として1997年〜99年3月まで引き続きローマで研鑚を積む。在伊中、ヴィッシ・ダルテ、フランコ・コレッリ両国際声楽コンコルソ入選、1998年第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門第1位。安部洋子、土谷正公、浦野りせ子、菊池英美、南條年章、松本美和子、故L.フランカルディ、N.ボナヴォロンタ、G.パスティネ、S.クライマーの諸氏に師事。
 1994年サヴィリアーノ市立歌劇場での「ラ・トラヴィアータ」オーディションにてヴィオレッタ役で合格、95年にはイタリア・ローマ市マンツォーニ劇場の「リゴレット」オーディションにてジルダ役で合格し同役で出演。イタリアで研鑽のかたわら、日本各地でも演奏活動を行い、藤沢市民オペラ公演「ウィンザーの陽気な女房達」のアンナ・ライヒ、水戸芸術館公演「リゴレット」のジルダと「ナクソス島のアリアドネ」のナイアーデ等に出演。1999年新国立劇場に「カルメン」のミカエラでデビュー。
 藤原歌劇団に2000年1月、最も得意とする「ルチア」のタイトルロールでデビューを飾り絶賛を博した。その後も「カプレーティ家とモンテッキ家」のジュリエッタ、「イタリアのトルコ人」のフィオリッラ、「ラ・トラヴィアータ」のヴィオレッタで成功をおさめ、06年は「ランスへの旅」のフォルヴィル伯爵夫人で絶賛を博した。07年は1月「ラ・ボエーム」のムゼッタに出演、5月〜6月は「リゴレット」のジルダに出演予定。
 その他、新国立劇場小劇場オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」のアモーレ、ロッシーニ協会設立5周年記念公演ならびに再演「ランスへの旅」のフォルヴィル伯爵夫人、藤原歌劇団・新国立劇場共催「ドン・カルロ」の天よりの声、東京フィル・オペラコンチェルタンテ「夜鳴きうぐいす」のナイチンゲールなどに出演。また、「第九」のソロ、NHKニューイヤー・オペラコンサートなど各種コンサートで活躍し、特にリサイタル活動は活発で全国的に展開している。「至上のルチア」「アリア」「日本歌曲集・さくら横ちょう」などのCDをリリースしている。
 1996年第7回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。1999年第9回出光音楽賞、第10回新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞、第2回ロシヤ歌曲賞受賞。
 藤原歌劇団団員。



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