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永澤 三郎

 国立音楽大学卒業、同大学オペラ研究室修了。1976年イタリア声楽コンコルソでテノール特賞受賞。第4回バスティアニーニ・コンクール銀賞、第5回イズマエーレ・ヴォルトリーニ・コンクールで第2位。                       
 第44回読売新人演奏会、「第九」のソロなどのコンサート活動の後、1981年台北歌劇団「リゴレット」のマントヴァ公爵でオペラ・デビュー。その後ミラノに留学。上記コンクールに入賞して認められ、更に85年にミラノ・イタリアオペラ歌劇団のオーディションに合格し、「ラ・ボエ−ム」のロドルフォおよび「椿姫」のアルフレードをドイツ、オーストリア、オランダ、デンマーク、スイス、フランスなど、ヨーロッパ各地で歌う。その間、イタリアのボルミオ市立歌劇場、アドリア市立歌劇場でも「ラ・ボエーム」に出演。87年にはブリュッセルでの「カヴァレリア・ルスティカーナ」にトゥリッドゥで出演。その他、イタリア各地で「仮面舞踏会」のリッカルド、「リゴレット」のマントヴァ公爵、「エルナーニ」のエルナーニ、「アイーダ」のラダメスに出演し、テノーレ・リリコ・ドラマティコとして評価を獲得。また、ポーミオ市立歌劇場での赤十字主催のチャリティー・コンサートをはじめ、数多くのコンサートに出演した。
 オーディションで抜擢され、1988年に「椿姫」のアルフレードで藤原歌劇団にデビューし、好評を博した。同年7月に帰国し、11月の「カルメン」でドン・ホセに出演。同役は1992年にも歌い、絶賛を博している。その後も93年および95年の「椿姫」のアルフレード、96年の「トスカ」のカヴァラドッシで好評を得ている。また、藤原歌劇団千葉公演の「椿姫」「蝶々夫人」「カルメン」「トスカ」にも出演。
 2007年2月には、新国立劇場小劇場オペラのオベール「フラ・ディアヴォロ」のタイトルロールで聴衆を魅了した。その他、「第九」のソロ、「テノールの響宴」など、各種コンサートで活躍している。   
 藤原歌劇団団員。



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