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堀内 康雄

 慶応義塾大学法学部卒業。第21回イタリア声楽コンコルソでミラノ大賞、第2回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。第25回リクルート・スカラシップ生。1991年ミラノ・ヴェルディ音楽院留学。1993年第39回トゥールーズ国際声楽コンクール、第5回ガヤレ(J.カレーラス主催)、第5回ビルバオで第1位優勝。第5回リッチャレッリ、第31回ヴィニャスで1位なしの2位、第37回ヴェルディで第3位に入賞している。
 1994年、焼失前のヴェネツィア・フェニーチェ座「ラ・ボエーム」のショナールでオペラ・デビュー。翌年ローマ歌劇場「マクベス」のタイトルロールに抜擢され大成功を収め、「リゴレット」のタイトルロールをローマ歌劇場夏期公演、アテネ国立劇場、ヴェネツィア・パラフェニーチェ等で演じ、注目される。また、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場「道化師」のシルヴィオを故G.ガヴァッツェー二指揮のもと、カヴァー歌手として勉強する。そして、「コシ・ファン・トゥッテ」のグリエルモ、「真珠採り」ズルガ、「ナブッコ」や「リゴレット」のタイトルロール等で、スペインの主要な劇場やカリアリ市立劇場に出演し、ヨーロッパにて活動している。また、コンサートの分野においても、スペイン放送交響楽団のガラ・コンサートの他、バルセロナ・テアトロ・リセウ、パルマ王立劇場やイタリア国営放送RAI管弦楽団、ボローニャ市立歌劇場管弦楽団等の演奏会、サンレモ市立交響楽団の巡演に出演している。
 日本では1997年1月藤原歌劇団「ラ・トラヴィアータ」のジェルモン、2月「マクベス」のタイトルロールでデビューし、絶賛を博す。その後もジェルモンで出演を重ねる一方、「ラ・ボエーム」のマルチェッロ、「ルチア」のエンリーコ、「アドリアーナ・ルクヴルール」のミショネで高い評価を得ており、2007年5月には「リゴレット」のタイトルロールで絶賛を博した。新国立劇場には1998年開場記念公演「アイーダ」のアモナズロでデビュー後、「仮面舞踏会」のレナート、「イル・トロヴァトーレ」のルーナ伯爵、藤原歌劇団共催公演「ドン・カルロ」のロドリーゴ、「ラ・ボエーム」のマルチェッロ、「アイーダ」(再演)に出演し、好評を博している。その他、びわ湖ホール・オペラ「アッティラ」「シチリア島の夕べの祈り」「スティッフェリオ」、ラヴォーチェ公演「ルチア」「椿姫」、NHKニューイヤー・オペラコンサート、チョン・ミョンフン指揮の文化庁舞台芸術国際フェスティバル「オープニング・コンサート」、「第九」、新日フィル定期「ミサ・タンゴ」、ハンガリー国立管「カルミナ・ブラーナ」など、各種コンサートで活躍。1991年に札幌、99年にスペインでリサイタルを開催し、2007年9月には紀尾井ホールと軽井沢大賀ホールでリサイタルが予定されている。
 第2回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。第25回ジロー・オペラ賞受賞。
 ミラノ在住。
 藤原歌劇団団員。



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