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アルベルト・ガザーレ

 ヴェローナのダル・アバコ音楽院卒業。パルマとブッセートのヴェルディ・アカデミーで学び、ヴェルディ・バリトンの資質を認められ、現在の師でもあるカルロ・ベルゴンツィ氏のもとでヴェルディのレパートリーを習得する。マントヴァのヴォルトリーニ国際コンクールをはじめ、クレモナのバジオラ国際コンクール、ロヴェレートのバスティアニーニ・コンクールをはじめ、各地の数々の国際コンクールで優勝ならびに受賞。
 1997年パルマ王立劇場での「ラ・トラヴィアータ」のジェルモンでオペラ・デビュー。翌98年1月、同じくパルマで「仮面舞踏会」のレナートに出演し、同年夏にはアレーナ・ディ・ヴェローナにも「仮面舞踏会」でデビューを飾る。デビュー以来、わずか3年の間に次々とヴェルディ・オペラを歌い、久しぶりに登場したイタリア出身の正統派バリトンの逸材として注目された。ヴェルディでは上記の作品のほか「アイーダ」「アッティラ」「イル・トロヴァトーレ」「リゴレット」「ナブッコ」「マクベス」「オテッロ」、その他、「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「セビリアの理髪師」「ファウスト」「ウェルテル」など数多くのオペラをミラノのスカラ座をはじめ、パルマ、モデナ、マントヴァ、ピサ、ヴェネツィア、ベルガモなど各地の主要歌劇場で歌っている。マントヴァでの「愛の妙薬」はイタリア国営放送RAI1で放送され、さらに東京やトリノのRAIホールでの出演も果たす。
 2000年スカラ座日本公演「リゴレット」のタイトルロールで好評を博し、翌01年2月藤原歌劇団に「マクベス」のタイトルロールで初登場、絶賛を博された。その後もスカラ座で「イル・トロヴァトーレ」のルーナ伯爵を始め、各地で活躍を続け、2005/06年シーズンはトリノ王立劇場で「アイーダ」、スカラ座、メキシコ、マリボール、ヴィリャドリドで「リゴレット」、デトロイトで「マクベス」、ベルリン・ドイツ・オペラで「ルチア」、ウィーン国立歌劇場で「ラ・トラヴィアータ」、アテネで「ドン・カルロ」、アヴァンシュ音楽祭で「イル・トロヴァトーレ」などに出演し大成功を収めている。06/07年シーズンは、チューリッヒ歌劇場での「ドン・カルロ」の成功と、コモ、クレモナ、パヴィア、ブレッシャでの「トスカ」でスカルピアのロール・デビューで幕を開けている。
 今回の「リゴレット」公演前後の主な出演は、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェでの「道化師」、カターニアのベッリーニ劇場、カリアリ歌劇場、イスタンブールでの「アンドレア・シェニエ」、ダラスでの「マクベス」、ザンクトガレンでの「カヴァレリア・ルスティカーナ」、メキシコでの「アイーダ」、ベルリンとバルセロナでの「シモン・ボッカネグラ」、フィレンツェ5月音楽祭での「アドリアーナ・ルクヴルール」などが挙げられる。
 今回が藤原歌劇団に2度目の登場で、その他、2003年スカラ座公演「マクベス」、06年ボローニャ歌劇場公演「イル・トロヴァトーレ」等で来日しており、日本での人気も高い。



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