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エマヌエーレ・ダグアンノ

 1978年イタリアのローマ生まれ。
 ヴィチェンツァのA.ペドゥロッロ音楽院でギター奏者として音楽の基礎を学び、その後声楽に転向して2001年に同音楽院を修了。現在、W.マッテウッツィとV.ベッロの下で研鑽を積んでいる。ミラノの“カルーゾー”コンクール、トレヴィーゾの“トーティ・ダル・モンテ”コンクールで頭角をあわらし、演奏活動をスタートする。
 今回が初来日となる若手テノールで、直近ではピアチェンツァ市立劇場で「コジ・ファン・トゥッテ」のフェッランド、クラーゲンフルト市立劇場で「愛の妙薬」のネモリーノ、本年2月フェニーチェ劇場でヴォルフ=フェッラーリ作曲「賢い未亡人」に出演。
 マントヴァ・ビビエナ劇場、ジェノヴァ・G.モデナ劇場、ピサ・ヴェルディ劇場、リヴォルノ・ゴルドーニ劇場、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、ヴェローナ・フィラルモニコ劇場、ボローニャ市立劇場、トリノ王立劇場などイタリア国内の歌劇場に出演のほか、フランス、オーストリア、チュニジア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルなどでも活動している。これまでに、パーセル「ディドとエネアス」のエネアス、パイジェッロ「宿屋 ベルリンの狂信者」のリッカルド、「セビリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵、モーツァルト「フィガロの結婚」のバジリオ、「偽りの女庭師」のベルフィオーレ伯爵、「羊飼いの王」のアジェーノレ、チマローザ「秘密の結婚」のパオリーノ、ロッシーニ「セビリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵、「チェネレントラ」のドン・ラミーロ、ドニゼッティ「愛の妙薬」のネモリーノ、「ドン・パスクアーレ」のエルネスト、ブリテン「真夏の夜の夢」のライサンダー、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」の牧人と水夫などに出演。2004年にAS.LI.CO.による第55回EC若手オペラ歌手のためのコンクールでは決勝に残り、「愛の妙薬」のネモリーノ役に適すという評価を受け、オペラ・ドマーニ2004の企画により、コモ市立劇場、クレモナ・ポンキエッリ劇場、パヴィア・フラスキーニ劇場等、ロンバルディア州の伝統的な劇場での「愛の妙薬」公演で同役に抜擢された。2005年には、オペラ・ドマーニ2005の企画で、ディミトリ・ユーロヴスキー指揮でプロコフィエフ「3つのオレンジへの恋」のトルッファルディーノのロール・デビューを飾った。同年7月、マルティーナ・フランカの第31回ヴァッレ・ディ・イートリア・フェスティバルにて、同じくユーロヴスキー指揮でレスピーギ「三人の夫と誰とも結婚できなかった男」のドン・マルティーノ、続いてクラーゲンフルト市立劇場で「ルチア」のアルトゥーロに出演。2006年は1月にトリノのレージョ劇場でジャン・レノ演出の「マノン・レスコー」でエドモンド、2月にはヴェネツィア・フェニーチェ劇場でヴォルフ=フェッラーリ「四人の頑固者」のフィリペートを歌う。6月にはカリアリでデフロ演出の「マノン・レスコー」にもエドモンドで出演している。
 容姿に恵まれ、今後の活躍が期待される。



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