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見どころ


開館以来、松山バレエ団の名作の数々が上演されてきたバレエ・オペラの殿堂・神奈川県民ホールで、舞踊歴55年を迎えた日本を代表するプリマ森下洋子が贈る、松山バレエ団の代表作「ロミオとジュリエット」!

昨年、舞踊歴55年を迎え、日本のバレエ界を代表するプリマとして観客を魅了し続けている森下洋子と清水哲太郎の主演でお贈りする「ロミオとジュリエット」。本作品は1980年に発表され、文化庁芸術祭大賞・舞踊批評家協会賞の両賞を受賞した松山バレエ団の代表作のひとつです。

 

可憐な少女から大人の女性へと成長するジュリエットを見事に描き出す森下洋子の演技は必見!

主人公のジュリエットは、はじめは可憐で純情な少女のまま、初めて足を踏み入れる舞踏会の場で、家同士の対立関係にあるロミオと運命的な恋に落ち、一人の女性へと成長する中で悲劇的な最後を迎える、という濃密な内容を持つ難役です。
松山バレエ団の「森下洋子のジュリエット」は、「清水哲太郎のロミオ」とともに一世一代ともいうべき当たり役であり、物語の中でわずか数日にも満たない短く熱いロマンスの中で、全身を燃やして駆け抜けた若い二人の軌跡を、円熟の演技で描き出します。
可憐で純粋な少女から大人の女性へと成長するジュリエットを、初々しさと繊細さに溢れ、かつ卓越した表現力を持つ森下洋子が見事に演じます。
空しく愚かな争いによって、愛し合う二人がこのような結末を迎えてしまう悲劇を通じて、人類の短い歴史の中でさえ、無意味な戦いを平気で繰り返す人間社会への警鐘を鳴らします。

高い演劇性、スピーディな舞台展開で感動を呼び起こす清水哲太郎の演出!

「ロミオとジュリエット」に代表される清水哲太郎の演出の最大の魅力は、その高度な演劇性です。
言葉を一切持たない "バレエ" という芸術で、このシェイクスピアの名作を表現するのは易しいことではありません。しかし、松山バレエ団の「ロミオとジュリエット」は、身体のムーブメントの生み出す力によって役の心情を表現します。 "まるで科白の聞こえてくるような" あるいは "科白よりも豊かに心が揺り動かされる" 舞台と、各界からも高い評価を得ています。
さらに、シーンからシーンへの転換では、いくつもの舞台装置が瞬く間にその姿を変え、スピーディに物語が展開し、感動が途切れることなく押し寄せてくる名作です。


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