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森山 京子

 国立音楽大学卒業。ジョヴァンナ・ヴィーギ、アントニオ・ベルトラミの両氏に師事。1993年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員として1年間ミラノに留学。1985年、ニッカ・カルメンシータのオーディションで第1位になり、翌年4月サンシャイン劇場において「カルメンシータ」のカルメンを演じた。 
 藤原歌劇団には1988年「椿姫」のフローラでデビュー。以後、同役を持ち役として度々歌っている他、「カルメン」のメルセデス、「ドン・カルロ」のアレンベルク伯爵夫人、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のローラ、「ノルマ」のクロティルデ、「運命の力」のクーラ、「セビリアの理髪師」のベルタ、「シモン・ボッカネグラ」の侍女、「椿姫」「アンドレア・シェニエ」のベルシ、「イル・トロヴァトーレ」のイネス、「東洋のイタリア女」(日本初演)のジーダ、「ルチア」のアリーサ、「イル・カンピエッロ」のオルソラ、文化庁青少年芸術劇場公演などでの「蝶々夫人」のスズキと活躍を続け、2002年3月「カプレーティ家とモンテッキ家」のロメオで絶賛を博した。同年7月には「蝶々夫人」(チョン・ミョンフン指揮)にスズキで出演。その後は、03年3月「イタリアのトルコ人」、04年3月「アルジェのイタリア女」、05年2月「ラ・チェネレントラ」とロッシーニ・オペラの主役出演が続き、いずれも絶賛を博している。06年10月に「ランスへの旅」のメリベーア侯爵夫人に出演。その間、03年8月にはラヴォーチェ公演「ノルマ」にアダルジーザで急遽出演し、好評を博した。
 新国立劇場には、1998年藤原歌劇団共催公演「ナブッコ」のフェネーナでデビュー後、同共催で「セビリアの理髪師」のベルタ、「蝶々夫人」のスズキ、「エウゲニ・オネーギン」のラーリナ夫人、「マノン・レスコー」の音楽家の他、「サロメ」「カルメン」、オペラ鑑賞教室「蝶々夫人」や「ヘンゼルとグレーテル」に出演。
 また、ドイツのライプツィヒ歌劇場と1994/95、95/96の2シーズンの契約のほか、イタリアのパルマのコンセルヴァトーリオでのリサイタル、パルマ、レッジョ・エミーリアでヴィヴァルディ「ユディッタの光栄」のヴァ−ガンズ、テアトロ・ドニゼッティでのジーモン・マイアーの「レクイエム」のメゾ・ソロ(ライブ録音あり)、ジェノヴァでのコンサートなど海外での活動も続け、2000年3月はルーマニア国立劇場の「カルメン」にタイトルロールで出演している。
 その他、日本オペラ協会やびわ湖ホール・プロデュースのオペラ、「グローリア・ミサ」「戴冠ミサ」「メサイア」、ヴェルディ「レクイエム」などの宗教曲や「第九」「大地の歌」などのソロ、アグネス・バルツァ&ホセ・カレーラスの“スーパー・オペラ・ガラコンサート”など各種コンサート、NHKニューイヤー・オペラコンサート、NHK-FMでも活躍している。
 藤原歌劇団団員。



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